邦題は「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」ですが、見た後では『イギリスをヒトラーから救った首相』です。
フランスのダンケルクに取り残されたイギリス兵40万人を救おうと、アメリカに助けを求めるけれど、モンロー主義のアメリカのルーズベルト大統領に軽ー--く断られるたり、武力では到底ヒトラーのドイツに敵わないから、イタリアに頼んで「和平交渉」しようと言う閣僚に、ここで頭を下げたら、イギリスの自尊心は損なわれ、未来永劫負け犬だ、最後まで戦う!とチャーチルは議会で勇ましく演説し、そして他の議員も国民もそれに賛成するのです。
日本も、敗戦が濃厚になっても、戦争に負けたら日本は植民地にされて、日本の伝統も文化も破壊され、誇りは失われ惨めな国になるくらいなら、最後まで戦うと思っていたのでしょうか。
ピース大阪で、日本が戦争に負けたら「源氏物語」が無くなってしまうという被災者の語録に、衝撃を受けました。
軍事上の作戦だから政府は国民に真の戦争のニュースは流さない。それはイギリスも、どの国も同じ状況になるのでしょう。気持ちはわかるのだけに、複雑な思いでこの映画を見ていました。
『オッペンハイマー』同様「映画」なので、事実にだいぶ脚色しているとは思いますが、やはり当時の雰囲気を知るには便利なメディアで、とても洗練されていてレベルの高い面白い映画です。


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